さまざまな種族を巻き込んで壮大な物語が展開していく「ロード・オブ・ザ・リング」。
全体的にヘビーなストーリーですが、その中にもキラッと光る秀逸なギャグシーンが存在します。
中つ国の危機に直面しているという切迫した中で、そんなギャグシーンはギャップでとても癒されるし和みます。
ということでここでは、「ロード・オブ・ザ・リング」第1部の貴重なギャグシーンを紹介しています。
目次
「ロード・オブ・ザ・リング」で笑えるギャグシーン<第1部>
「ロード・オブ・ザ・リング」第1部<旅の仲間>より、ギャグシーンを時系列順に紹介していきます。
サム「おれをカエルに変えたりしないで」ガンダルフ「ぴったりの役目をあたえよう」
冒頭、ビルボの家でガンダルフとフロドが指輪のことを話している場面。
何者かが窓の外で話を聞いている気配が。出てきたのはサムでした。
そしてサムに「何を聞いた!」と詰め寄るガンダルフに対し、サムは「そんなつもりじゃ・・・お願いだから魔法で変えたりしないで」といいます。
するとガンダルフは、「イヤか?それならぴったりの役目をお前に与えよう」といいます。
その直後に場面は変わり、フロドとガンダルフと馬のビルが出発するシーンへ。
このシーン、初見だとサムは馬に変えられたのか!?と思ってしまうんですよね。
ちゃんと遅れてサムが映るので、サムが無事なことがわかるわけですが笑
おそらく狙ってのことだと思うので、私と同じように最初びっくりした人は少なくないはず!
メリー「骨が折れたみたいだ」
マゴットじいさんの畑で盗みを働いているメリーとピピンにフロドとサムが出会い、ふたりに流されるがまま崖下へと転落する場面ですね。
落ちた直後、メリーが「何か折れた音が・・・」と言って折れたニンジンを体の下から取り出します。
ピーター・ジャクソン監督は、意図的にギャグシーンを随所随所に入れようとしていたようです。
ギャグシーンがあることで、一瞬肩の力が抜けてホッとしますし、シリアスシーンとのメリハリが出て全体的に締まるように感じますね。
ピピン「行き先は?」
エルロンドの秘密会議で、フロドの冒険に「おれたちも行くぞ」と言って出てくるメリーとピピン。
そこでピピンが言ったセリフです。
「こういう大事な旅だからおれたちが必要だよね。で、行き先は?」
今まで何を聞いてたんだという笑
しかもどこに行くかわからないのについていくのかと笑
たしかに過酷な旅に、ピピンのようなムードメーカーは必要ですね。
サム「おれって強いかも」
フロド一行がモリアにたどり着いたとき、ピピンの悪ふざけによってオークたちに気づかれて戦闘になります。
サムはフライパンで戦います!
フライパンで次々とオークを殴り、「おれって強い・・・?」と言うところは笑えますね。
音もまさしくフライパンで、場面的には緊張が走るシーンだけれどクスッとします。
と同時に、戦闘とは縁のないホビット族なのに、使えるものは何でも使って戦おうとする姿は熱いですよね。
石を投げつけて戦闘に貢献したり。がんばる姿勢が素敵です。
ギムリ「おれは投げるな」
カザド=ドゥムの橋にて。
崩れ落ちようとしている橋を渡る際、自分でジャンプできないサムをアラゴルンは投げます。
そして次にギムリを投げようとしたとき、「おれは投げるな」とアラゴルンを制します。
ギムリは自分でジャンプして飛び、レゴラスにヒゲをつかまれて渡ることに成功。
切迫した場面だけど、ギムリのプライドの高さとレゴラスのツンデレっぷりが面白いところです。
でもギムリには、第2部でアラゴルンに「あっちに行きたいからおれを投げてくれ」と頼む場面があります。
そのとき恥を忍んでアラゴルンにお願いしたところを見ると、やはりカザド=ドゥムで自力で飛んだのはレゴラスの目があったからかもしれませんね!
ただたんに、アラゴルンへの信頼感が第1部よりも強まっているというのもあるかもですけど。
いびきをかいて寝るギムリを叩くアラゴルン
これは未公開シーンなので、劇場公開バージョンでは見られません。
ケレボルンとガラドリエルの住むエルフの都、カラス・ガラソンで一行が休息する場面。
大きないびきをかいて寝るギムリをうるさいと思ったのか、アラゴルンがギムリを叩きます。
何も言わず真顔で叩くもんですから、本気でギムリにイラついているように見えて面白いです笑
ちなみに未公開シーンは、エクステンデッド・エディションで見られます↓
メリー「何口食べた?」ピピン「4口」
エルフの携帯食料であるレンバスは、一口かじるだけでお腹がいっぱいになる食べ物。
ガラドリエルたちの森から出発するとき、メリーがピピンに「何口かじった?」と聞きます。
するとピピンが「4口」と答えます。
ピピンは自分の役どころをしっかり理解していますね!
メリーが、ピピンが食べていること前提で聞くところも笑えます。
ガラドリエルからギムリへの贈り物
ガラドリエルが、一行との別れ際にそれぞれに贈り物を渡します。
ギムリは何がほしいのかガラドリエルから尋ねられ、ガラドリエルの髪を1本ほしいと言いました。
するとガラドリエルは3本くれた。
ガラドリエルとギムリのやり取りが可愛くてニヤニヤほっこりしてしまいますね。
何がおかしいって、ガラドリエルに会うまではフロドたちに「この森の魔女は危ないぞ。目を合わせれば奴の術中にはまるぞ注意しろよ。」と言っていたことですよ。
で、実際ガラドリエルに会ったらギムリが完全にガラドリエルの虜になっているんですからね笑
自ら立てたフラグを自分で回収していくスタイル、素敵です。
「ロード・オブ・ザ・リング」第1部はギャグシーン結構ある!
「ロード・オブ・ザ・リング」にギャグシーンなんてあったっけ?と思う人もいるかもしれませんね。
でも、書き出してみたら結構ありました。
ピーター・ジャクソン監督があえてギャグを盛り込むようにしていたというのもあって、ポイントポイントでクスッとする場面が出てきますね。