映画「トールキン」がいよいよ公開目前です!
ということで、「トールキン」をより楽しむために事前に知っておきたい3つのことをお伝えします!
伝記映画ではありますが、トールキンを知ることで「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの新たな発見・気づきがあると思います。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ好きな人はぜひこの記事を読んで、「トールキン」を知り、映画を見に行きましょう。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを視聴する方法

目次
映画「トールキン」を楽しむために知っておきたい3つのこと
①トールキンの言語への強い関心
トールキンは言語に関心があり、とりわけ大学時代に読んだフィンランド語の文法書に強く影響されたそうです。
すでにラテン語やギリシャ語を学んでいたトールキンでしたが、それまでにトールキンが学んだ言語とは大きく異なっていたからだそう。
フィンランド語は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」でも聞かれれるクゥエンヤ語のもとにもなりました。
クゥエンヤ語といえば、アラゴルンが「王の帰還」のエンディングで歌っていた言語です。
また、ウェールズ語にもトールキンは関心を抱いていました。
もうひとつのエルフの言語であるシンダール語は、ウェールズ語の発声に近いのです。
シンダール語は劇中にてガラドリエルが話しています。
クゥエンヤ語とシンダール語というふたつのエルフ語を作ったトールキンは、これらの言語の起源や歴史を語るため、物語を書きました。
それが、最終的に「ロード・オブ・ザ・リング」よりずっと昔の物語、「シルマリルの物語」へと発展していくのです。
学生時代から詩人・作家になりたいという思いを抱いていたトールキンでしたが、その思いの底には言語への強い興味があったんだなと感じますね。
②3人の仲間との友情
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで重要なテーマのひとつが、友情。
C・ワイズマン、G・B・スミス、R・ギブソンの3人の友達と高校時代にトールキンは出会いました。
彼らは高校卒業前に、文学クラブ「TCBS」を結成しました。
中世の文化に興味を抱いたTCBSは、それを現代文学へ復活させることを目指しました。
若かった彼らには、自分たちにはできる、変えられると信じてたんですね。
しかし、第1次世界大戦が彼らを引き裂くことになります。
トールキンも、3人の仲間も部隊に配属されます。
同じ部隊に配属されたスミスはトールキンの才能を高く評価していて、こんな手紙をトールキンに宛てて戦死しました。
[note title=”スミスがトールキンへ宛てた手紙”]もし今夜僕が死んでも残りのTCBSが僕の夢を語ってくれるだろう。
君に神の祝福あれ。
君が僕の代わりに執筆してくれることを願う。
[/note]3人の仲間のうち2人を失ったトールキンは一生消えることのない傷を負いました。
トールキンは仲間の意志を継ぎ、物語を書くことが自身の役目だと感じ執筆します。
③第1次世界大戦で見たもの
第1次世界大戦でトールキンは戦争を目の当たりにしました。
当時の戦争では、機械や銃を使い戦うのが中心。
つまり、敵とは遠く離れたところから攻撃するのが主流ということ。
この、長距離で敵と戦うことがトールキンの中では衝撃的で、それが「シルマリルの物語」はじめ「ロード・オブ・ザ・リング」などにも反映されています。
たとえば、戦車を模した形態の敵や、遠く離れた敵へ石を放つ機械など。
ほかにもトールキンの戦争体験をもとにした描写があり、映画でいうとオークたちが整列し行進していく描写がそうですね。
また、トールキンは騎兵隊として馬の世話を務めていたそうです。
その馬の世話においては、馬をてなづけたと思ったら新しい馬を与えられ・・・の仕事に不満もあったよう。
その不満を「二つの塔」から登場するローハンの人々へと反映させました。
ローハンの人々はみな馬術に長けているため、彼らはトールキンの理想の姿。
トールキンの抱えていた不満、こうだったらいいのにを、ローハンの人々に反映させたんです。
映画「トールキン」を見てまた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを楽しもう
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズには、トールキン自身の関心事と自身の体験が色濃く反映されています。
映画「トールキン」を見る前には「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを見て、そして「トールキン」を見た後はまた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを見て、より作品を奥深いところまで楽しみたいですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを視聴する方法
